本日もブログをご覧くださりありがとうございます。日本全国の鉄道やバスに乗車してる私ですが今回気になっているところがあったので北海道へ向かいました。
1 釧路から駅弁を味わいに厚岸へ
2023年10月23日
羽田空港(7:40)→釧路空港(9:20) ADO071便
埼玉を早朝に出て羽田空港へ、目指すは道東の釧路。利用するのは北海道の翼「AIR DO」。機内ではホタテスープを味わってしばらくの仮眠。
東北上空をしばらく飛んで太平洋上眺めて北海道が見えてきました。写真はえりも岬周辺。
釧路空港(9:35)→釧路駅(10:25) 阿寒バス
釧路空港からはリムジンバスで釧路空港まで向かいます。釧路空港の最寄り駅は大楽毛(おたのしけ)駅ですが歩いて2時間。
釧路駅に到着して列車の時間まで周辺散策。釧路駅の南口は栄えてましたが北口は静か、裏地を訪ねてみましたがシャッターが閉まってていたのはクロネコ4匹。
釧路(11:12)→厚岸(11:59)
釧路駅から根室本線の列車に乗って目指すは厚岸駅。北海道はイラストのエゾシカが線路によく出没するのですが理由は鉄をなめる性質があるから。鉄といえば線路になるのでよく列車との接触事故があります。
厚岸駅に来た一番の目的が駅弁の「かきめし」。アイヌ語で牡蠣が多いところの「アッケケシ」が由来の牡蠣の名産地です。電話であらかじめ予約して駅前の販売所で受け取り。
厚岸駅前 氏家待合所
〒088-1124 北海道厚岸郡厚岸町宮園1丁目15
10:00~16:00 (12月から3月は15:00まで)
0153-67-8090
木曜定休日
かきめし(1250円)は身がふっくらで柔らかい。炊き込みご飯とあさりも牡蠣と一緒に食べると味がよくわかります。おいしくてすぐに完食!
厚岸(12:37)→(13:19)釧路(14:14)→標茶(15:05)
厚岸駅からは快速はなさき号で釧路までノンストップ。列車名にもなっている花咲駅は2016年3月26日に廃駅となりました。釧路駅で特急が90分遅れと聞いてヒヤッとしましたが釧網本線は定刻で出発。写真は釧路湿原でちょうど3年前にここを通った時10万円が株で吹っ飛びました(笑)
定刻で標茶駅に到着しました。標茶からはバスに乗車予定。
おやつが食べたくなったので町内のお菓子屋さんで買ったチーズケーキを食べましたが濃厚。フランセは食べ応えありでおすすめ!
石川十字堂
〒088-2302 北海道川上郡標茶町富士3丁目8
9:30~18:00 (土10:00~18:00 日10:00~14:00)
015-485-2272
標茶駅から徒歩4分
2 旧標津線のいま
標茶駅からは西春別行きのバスに乗っていきます。このバスはかつて標茶駅から分岐してた国鉄標津線を転換したもので終点は北方領土に近い標津町。
標津線は最初に厚床~中標津までの区間ができてその後に標茶~根室標津ができました。今回乗車する標茶からの区間が本線で厚床から中標津は支線となってます。1989年に全線廃止されてバス転換されましたがこのバスが大きく変わります。
実は今回乗る区間の中で標茶から西春別の区間が2025年3月にて廃止となる予定、さらに2023年10月にはかつての支線である厚床から別海の区間が廃止されて運行会社も根室交通から阿寒バスに変更されました。中標津空港への連絡バスもあるのでバスがなくなったわけではありませんが今後が心配です。私は2021年7月に厚床から中標津まで根室交通のバスに乗車しましたが乗客は最初の10分で旅人2人が降りてから私だけ。
標茶駅(16:00)→西春別(16:40) 阿寒バス
バスはターミナル前で停まっていました。運転士さんにどこまで行くのか声をかけられて終点まで行くと伝えると車両自体の終点は標津まで行くとおっしゃいました。標茶から西春別方面は一日3本バスが出てますがこれより前は朝の6時15分で10時間近く時間が空きますしその後の19時15分発は土日祝と学校の長期休み期間は運休。
バスは標茶駅から私だけを乗せて出発し日本一敷地面積の大きい(東京ドーム55個分!)標茶高校から高校生2人が乗ってきました。
バスは鉄道駅があったところをジグザクと進みますが乗ってきませんしバス停が見えませんでした。そして車内には
牧場の匂い
バスが走ってるのは根釧(こんせん)台地と呼ばれて乳牛の生産が盛んな場所。町全体が広大な牧場で牛しか見えませんでした。
乗客に変化ありませんしそもそも車も途中数台しか見ませんでした。バスはゆっくりなので後ろからすごい勢いで車が追い越します。
西春別に到着して料金をいったん精算、高校生はここで降りてそれぞれの家路へ。バス停近くにはかつての西春別駅跡地があり雰囲気が味わえました。
蒸気機関車と車掌車が照らし出されてなんだか幻想的…。あっ、そろそろバスの時間が近いから戻らなきゃ。
西春別(16:58)→中央十字街(17:36) 阿寒バス
西春別からバスは再び同じ車体と運転士さんで出発。夜になりバスは私だけの乗員乗客ワンマン状態でしたが農業高校前で高校生が7人乗ってきました。
本日宿泊したのは中標津町内のゲストハウス「ushiyado」。2018年6月にオープンしたこのホテルはこの地域の産業酪農をイメージした宿で牛舎をイメージして作られました。
ゲストハウスushiyado(うしやど)
〒086-1043 北海道標津郡中標津町東3条北1丁目4−2 2F
15:00チェックイン 10:00チェックアウト
0153-77-9305
中標津空港から車で8分 空港連絡バスで10分そこから徒歩5分
夕食は近くのラーメン屋で豚ジンギス丼ど味噌ラーメン。
2023年10月24日
おはようございます。朝の散歩で当時の気温-1.9℃。バスターミナルには標津営業所始発の釧路行きの大型路線バスが到着してました。数分前に窓口に駆け込んだお客さまがいて生活路線であることを実感しました。中標津を出た時点でバス車内にはお客さまが2人。この釧路羅臼線は生活交通路線として自治体からの補助を受けて運行されてます。
朝食は前日にスーパーで購入したパンとサラダ。ゲストハウス内ではなかしべつ牛乳が飲み放題となっておりコクがあって甘い。さらにフリードリンクののコーヒーに牛乳を入れてカフェオレにしましたが砂糖がいらないくらいの甘さ。中標津生まれの生食パンも食べられます。
牛をコンセプトにしたゲストハウスはところどころに牛がいて牧場にいるようでした。
壁に描いてあったのは牛の生育過程。かなり時間がかかるんですね…。
中標津BT(7:40)→標津営業所(8:25) 阿寒バス
チェックアウトして中標津ターミナルからバスで標津方面へ。車内は標津高校へ通学する高校生で満員。標津高校でほとんど降りて終点の営業所時点では私だけ。
終点の標津営業所にはコインロッカーがあったので荷物を預けました。小さい方は1回100円!
営業所から歩くとそこには転車台がありかつて駅舎にあった駅名の看板もありました。
3 北海道のひげ、野付半島
標津では近くのキャンプ場で4月末から10月末限定でレンタサイクルが借りられるのでこれに乗って別海町方面に自転車を走らせることにしました。9時ちょうどに出発。
しべつ「海の公園」オートキャンプ場
〒086-1653 北海道標津郡標津町南3条東1丁目
0153-82-2265
中標津空港から車で23分
自転車で走ると東側に見えたのは北方領土の国後島。標津から25㎞ですが現在は実質ロシアの領土。後で知ったのですが2021年には国後島からロシア人がこの標津に泳いで渡ったというニュースを聞きました。
しばらくすると道路が一本道になってまるで海の上を渡っているよう。
自転車をこぐと見えたのは「ナラワラ」。ミズナラが立ち枯れた場所となっていて幻想的。
標津町から18㎞以上自転車をこいで10時20分に野付半島ネイチャーセンターに到着。遊歩道をトドワラまで1.3kmの散歩。
トドワラはトドマツの木が海水の浸食と潮風で朽ち果てた光景。木はどんどん倒れていきこの世の果てという光景も現在は一部でしか見られなくなっています。トドワラもいつかは消滅するのでかろうじて見れたのは奇跡。
先へ進んでいくとこれもすごい光景。野付半島は砂嘴(さし)という海流によって運ばれた砂が長い時間をかけて堆積された土地。日本にこのような土地があるとは驚き!
11時ごろに野付半島を出発して12時半にレンタサイクルを借りたキャンプ場に戻ってきました。昼食に選んだのはセイコーマート。北海道なんだから海鮮などの名物を食べればいいんじゃないかと思いますが…。
どんな田舎でもオレンジの店を見れば安心する。
上ノ国、鵡川、厚床、浜頓別、利尻と北海道のいろんな町に行きましたがどんなに何もなくてもセイコーマートがあればほっとしました。私にとってはセコマが名物なんです。
日東交通標津営業所(13:30)→中標津空港(13:50) 日東交通
中標津空港に向かいますがそこまでタクシーで行きました。当初はバスで標津から中標津乗り換えで空港に行く予定でした。しかし2023年10月に標津から中標津のバスが減便されてバスだけで空港に向かうことが不可能に。本来はレンタカーがいいですが野付半島を自転車でめぐりたかったのでタクシーを思い切って使うことにしました。しかしタクシーにしたことで時間にゆとりができたので使ったのは大正解でした!!ちなみにバスは減便されて近くの営業所で様子を見ましたがお客さまは二人、減便は仕方ないですが1台で足りるなら運転士と燃料が最低限で済むし人手不足であれば残業も減るのでバス会社の判断も大正解だと思います!!公共交通を維持するのは大変ですが工夫して頑張ってほしいです。
中標津空港(14:45)→羽田空港(16:40) ANA378便
中標津には余裕を持って到着することができたので知り合いへのお土産を買う時間ができてゆっくりできました。飛行機も定刻で飛べたので安心したのか爆睡。なにより今回は公共交通機関が時間通りに動けたので問題なく工程をこなすことができました。本当にありがとうございました。そして記事をご覧くださりありがとうございます。皆さんの閲覧が記事を書く力、次の旅に行くエネルギーとなってます!!!
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