ブエノスアイレスで発見!こんなところに営団地下鉄丸ノ内線!

東京からアルゼンチンまでのフライト記録はこちら

本日もブログをご覧くださりありがとうございます。前回の記事で東京からアルゼンチンまでの33時間の工程をお送りしましたが今回はブエノスアイレス滞在記をお送りします。いよいよかつて日本を走ってた丸の内線に会います。

目次

1 東京で走ってた丸の内線だ!

2024.7.2

おはようございます。ホテルで朝食を食べます。このホテルのエレベーターは扉が手動!

アルゼンチン渡航するにあたり行った前日の両替の実績を見つめます。今回はエセイサ空港にあった両替所で事前に用意した100ドル札を両替して89250ペソになりました。実はこのアルゼンチンペソは今までとは違い日本では取り扱いがなく、現地でも日本円から直接の両替はできません。方法としてはアメリカドルからの両替がポピュラーなので今回は日本でアメリカドルを事前に用意しました。

89250ペソがどのようなものか、なんとこんな札束になりました!!2000ペソ札が40枚以上になりとても私の使ってる財布には収まらない(笑)その財布にはアルゼンチンのICカードSUBEが入ってます。SUBEはアルゼンチンの地下鉄とバスに乗る際は必須のカードとなるのですが事前情報だと市内では売り切れが続出してて空港がおすすめとのことでした。

アルゼンチンペソは自分が渡航した時点では1ペソあたり0.17円。コロナ前の2019年は1ペソ2円ほどだったのに大幅下落。最近では大統領がペソを50%以上切り下げることをしておりこの先どうなるんだ?と思いました。

なお現金は旅行でたくさん使うのでホテルの宿泊費はクレジットカードで支払いました。明細を見ると9601円で1ペソ0.13円。明らかにおかしいのですが実はアルゼンチンには公式レートとは別にブルーレートというのが存在しておりそちらの方が優遇されるのです。何なんだ!?アルゼンチン…。

そしてアルゼンチンは冬で外の気温は10度前後。東京は30度近くだったのでそのままだと風邪をひいてしまいます。ホッカイロがよかったのですがなかったので今回は温熱シートで寒さをしのぎました。服も廃棄寸前の冬服をアルゼンチン旅行後に捨てることにしました。

ホテル近くの地下鉄駅まで移動してSUBEをタッチ。ブエノスアイレス地下鉄は1乗車650ペソ(約107円)で入場時に運賃が差し引かれます。なお運賃は少し前まで125ペソ(約21円)だったので5倍以上の値上げ。

乗り換えてB線の駅まで来ました。そしてそこにいました、営団地下鉄丸ノ内線。色は変わってしまいましたがそれ以外はそのまま。

次の列車から乗車しましたが天井には営団のマーク。

車両は先頭車が中間車に組み込まれていて運転台がそのまま。機器類は三菱電機製なので現地の方からは「Mitsubishi」「Eidan」の愛称で呼ばれています。

音は昔ながらのコンプレッサーが響き渡ります。平均年齢60歳、最高齢は70歳という電車が日本とアルゼンチンで活躍してるのは日本人として本当にうれしい限り。

終点の一つ前のEcheverria駅で途中下車。この駅はホームが対向式で編成の写真がきれいに収まります。

終点では別の塗装も見れました。よく見ると丸の内線のシンボルであるサインウェーブという波模様が少しですが見えました。

ブエノスアイレス地下鉄のB線には旧丸の内線の車両以外にもスペインのマドリード地下鉄のCAF6000系が使われています。この車両は2015年から運用を開始しましたが目的はなんとB線の丸の内線車両を置き換えるため。そう本来はもっと早くに置き換えられて今はもう見れなくなるはずでした。しかし…。

マドリードからのCAF5000系車両にアスベストが発見。

アルゼンチンは2001年からアスベストの使用を原則禁止しており輸入もできませんが旧丸の内線置き換え用にマドリードから輸入したCAF5000系車両からアスベストが見つかったうえ故障が多発。結局CAF5000系は運用から外れて旧丸の内線車両は残ることになったのです。

その一方、CAF6000系は運用に入り一部の丸の内線車両が廃車。その中から4両が2016年に東京メトロ社員への技術伝承を目的に東京に戻って東京メトロの職員の手で復元、2017年に公開されるという出来事がありました。海外に渡った車両が日本に戻るのは稀なケースで私もこの知らせを聞いたときは驚きました。(写真は丸の内線中野検車区)

ブエノスアイレス地下鉄での話に戻りますが地下鉄に乗車してると写真のように物を片っ端から乗客に置いていく光景が見られます。地下鉄には車内で物売りが多くいて押し売りのように感じますが購入する意思がない場合は商品は回収、もちろんほしくなったら現金を渡してお買い上げ。これはペンですが他にも縫い針、ライター、チョコレートなど商品は多種多様。

売ってくるのは商品だけではありません。ある方からはカードを手渡されて寄付をお願いされました。カードを渡してた方は片腕がない方でもしかすると毎日この地下鉄で活動しているのかと感じました。気持ち程度の寄付をすると「グラシアス!」とこぶしを合わせてご挨拶。アルゼンチンはペソ切り下げに伴う物価上昇で貧困率が50%越えになっており、地下鉄の物売りが必死なのもうなずけました。

お昼時になったのでハンバーガー屋さんで昼食。MOSTAZAはアルゼンチン生まれのファストフードでダブルチーズバーガーを注文。濃厚なチーズはハンバーガーだけでなく揚げたてのポテトにつけるとこれが美味い!!すべてがLサイズで12600ペソ。

昼食後はマージョ広場へ歩いて移動。アルゼンチン独立のきっかけとなった1810年の5月革命がこの周辺で起こりました。後ろにあるのは現在は大統領官邸となってるカサ・ロサダ。

ブエノスアイレス地下鉄のB線に乗車してると通過駅がありました。通過駅ではなくこれは駅の改装工事に伴って駅を一定期間閉鎖してるのです。この旅行に行く前も別の路線が信号工事のため何か月も運行停止されていました。日本だと乗客に影響の出ない夜間に作業を行うことが多いですが海外は昼間でも平気で工事を行うのですね。

Federico Lacroze駅では地下鉄を降りて郊外に延びるウルキサ線に乗り換え。なおこの路線は昔設備工事に日本の企業がかかわっており車両もなんと日本製。全区間乗りましたが車内は地下鉄同様に物売りがいました。

終点のGeneral Lemos駅では水とサンドイッチを購入。San Miguel駅まで歩く中で売店がありお菓子を購入。これはアルファホーレスというお菓子でアルゼンチンの国民食と呼ばれるほど大人気。食感はロッテのチョコパイですがかなり甘く病みつきになります。

San Miguel駅からはアルゼンチン国鉄に乗り換えて再び市内へ戻ります。都市圏ながら機関車が客車を牽引する方式。ここでは面白い方に出会いました。その方は目が不自由なので白杖を持っていて電車の中で語り始めました。その後いきなり歌い始めて車両の各所を周りました。なにやらチップをくれたのか「グラシアス!」とその方にご挨拶。

ブエノスアイレス地下鉄の車内で日本語発見。ブエノスアイレスでもこのボタンの役割は同じ。

ブエノスアイレス地下鉄ではB線以外にもC線に乗車。ここでは中国製の車両(左)が活躍してました。このC線ですが実はここは元名古屋市営地下鉄の車両が活躍していました。右の写真は香川県のことでんで活躍してるもと東山線の車両ですが同じ車両が名古屋で役目を終えた後ブエノスアイレスに渡って2019年まで活躍してました。その2019年にはこれも東山線で活躍してた5000系車両が渡りましたがその後アスベストが含まれてたことが判明し運用離脱。アスベスト除去の上で2022年から運用を再開すると現地サイトでは見たのですが今回その姿を見ることはできませんでした…。

ブエノスアイレス市内では夕食にステーキを満喫しました。食べた感想ですが肉が思ったより大きかったです。南米では赤身肉がメインで食べ応えがあり脂身は絶品!これで15000ペソ(約2496円)。この店は街中を散歩した中で偶然に見つけました。スマホ使えないから…。

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この記事を書いた人

埼玉県在住の乗り鉄です。2011年から日本の鉄道完全乗車を目指し、2022年に只見線で達成しました!ほかにも飛行機に乗るようになってJGCを取得、旅の移動は公共交通を利用します。

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